20日にち深夜しんや、伊豆いず諸島しょとうの鳥島とりしまの沖合おきあいで海上かいじょう自衛隊じえいたいのSH60哨戒しょうかいヘリコプター2機きが墜落ついらくした事故じこでは、乗のっていた隊員たいいん8人にんのうち1人にんが死亡しぼうし、7人にんが行方ゆくえ不明ふめいとなっています。

海上かいじょう自衛隊じえいたいによりますと、2機きは当時とうじ、潜水せんすい艦かんを探知たんちする訓練くんれんを行おこなっていましたが、訓練くんれんは部隊ぶたいの技量ぎりょうを幹部かんぶが確認かくにんする「査閲さえつ」と呼よばれる検定けんていの一環いっかんで行おこなわれていたことが、防衛ぼうえい省しょう関係かんけい者しゃへの取材しゅざいでわかりました。

今回こんかいの「査閲さえつ」は広島ひろしま県けんの呉ご基地きちに司令しれい部ぶがある第だい4護衛ごえい隊たい群ぐんを対象たいしょうに行おこなわれ、部隊ぶたいが警戒けいかい監視かんしなどの任務にんむにあたる上うえで必要ひつような技量ぎりょうを有ゆうしているかどうか検証けんしょうが行おこなわれたということです。

2機きは第だい4護衛ごえい隊たい群ぐんに所属しょぞくする艦艇かんていに搭載とうさいされていて、海上かいじょう自衛隊じえいたいは「査閲さえつ」の最中さいちゅうに2機きが空中くうちゅうで衝突しょうとつして墜落ついらくした可能かのう性せいが高たかいとみて、当時とうじの詳くわしいいきさつを調しらべるとともに、行方ゆくえ不明ふめいとなっている7人にんの捜索そうさくを続つづけています。

回収かいしゅうされた部品ぶひんなどの写真しゃしんを公開こうかい

海上かいじょう自衛隊じえいたいは、現場げんば海域かいいきで回収かいしゅうされたフライトレコーダーや、機体きたいの一部いちぶとみられる部品ぶひんの写真しゃしんを公開こうかいしました。

フライトレコーダーは円まるい筒つつのような形かたちをしていて、表面ひょうめんの一部いちぶが発光はっこうしていたことで発見はっけんにつながったということです。

このほか「16」という機体きたい番号ばんごうが書かかれたドアとみられる一部いちぶや、根元ねもとなどが破断はだんした回転かいてん翼つばさの羽根はねも回収かいしゅうされたということです。